今日の肌を保つために

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なぜ茶のしずく事件は起きたのか①

茶のしずくによる小麦アレルギーの表向きの原因物質は「加水分解コムギタンパク」という成分です。

加水分解コムギタンパクは「小麦」から抽出されるタンパク質をさらに分解した成分で、独特の粘性があるため、保湿成分や増粘剤としてさまざまな化粧品に配合されています。
本来小麦アレルギーの原因となるのは、この分解物の前の段階のタンパク質であり、それを細かく分解した分解物は体内に入ってもアレルゲンとして認識されないため、小麦ア
レルギーを発症する可能性はかなり小さいはずでした。

しかも、加水分解コムギタンパクは分解物とはいえ、分子量は数百単位ではありません。余裕で1000以上の分子量になるかなり巨大な分子です。

このような大きな分子に皮膚を透過する性質は本来あるはずがなく、いかにアレルゲン物質を含んでいたとしても、皮膚からこのような成分が体内に取り入れられることは、普通考えられませんでした。